ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

閾値はどんどんあがっていく

2017.4.3 up

クロネコヤマトの小倉昌男、ファーストリテイリングの柳井正etc・・・
一流の経営者は需要創出のサイクルについて皆同じことを言っています。
①オンリーワンの商品を生み出す
②ライバルの参入を受け入れ、競争環境を生み出す
③拡大する市場の中で圧倒的な№1になる
④その上で、最終的にデファクトスタンダード(事実上の標準)になる。
ヒトはそのレベルを一度体験したしたら後戻りできません。
それ以下のサービスであれば、価値がなくなっていく(選ばれなくなっていく)ということです。
キビシくて怖じ気づきそうですが、そのことが切磋琢磨といいサービスにつながっていくのだと思います。

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サービス業であること②

2017.3.23 up

サービスは見たり触ったりできないため、事前に顧客に伝えることが難しいという側面があります。また、表面上は同じサービスでも顧客がサービスに満足するかどうかという結果は大きくばらつくこともあります。
顧客満足度が、従業員を含めたステークホルダーの満足度を生み、それが地域における価値となっていくこと。そしてさらに顧客満足へとつながっていくこと。
そのようなプラスのスパイラルを生み出すのは一朝一夕にはなりません。
やはり日々精進。地道な積み重ねしかないのだと実感しています。

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サービス業であること

2017.3.12 up

日本は低成長時代に入ったといわれて久しくなりました。
グローバルでは、経済・産業が発展していくにつれて、産業構造の中心が第3次産業(サービス)に移行していくといわれます。
対GDP比サービスの比率はアメリカ76.6% 日本74.6%、中国43.1%、インド55.6%だそうです(2015年調べ)。
介護は言うまでもなく、典型的な労働集約型のサービス産業です。
製造業と違ってサービスは「作り置き」ができず、生産と消費が同時に起こります。
だからこそ、いいサービスのためのオペレーションに試行錯誤が必要なのです。

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北風と太陽

2017.3.1 up

認知症ケアを通じていつも思うのは、「相手の反応はこちらの鏡」だということです。
その方にとって心地よい空間でなければ、認知症の方は「不穏(ふおん)」を呈します。
それに対して療育や教育、説得、お願い、命令を施すと、ますます不穏となります。
心地よい空間を提供できていないのはこちらのほうなのです。
それを棚にあげて、北風を吹かす(説得や命令)とは何事か!というわけです。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤を重ねて、太陽のような暖かさで時間を共有する。
ともづなではそんなケアを心がけています。

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不穏(ふおん)

2017.2.18 up

「aさんは朝から「不穏」で、大変です」
介護施設でよく聞かれる言葉です。
決めつけと上から目線でとってもいやな感じな言葉だなあといつも思います。
「不穏」が高じると病院に連れて行き、薬で問題を押し込めてしまうことすらあります。
精神的な症状はその表出を周囲が「問題である」と受け止めるかどうかにかかっています。
(もちろん、本当に病的なものは別ですが)
私たちだって、虫の居所の良い時も悪い時もあります。
その表出を「問題」と受けとめるかどうかは、受け止める側次第です。
ありのままを受け入れて、いつしか不穏が不穏でなくなっていく。
問題が問題ではなくなっていく。
そんな感じが、「しっくりくるなあ」といつも思っています。

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依存心

2017.2.7 up

釈迦の最期は「自燈明」という逸話で語られます。
開祖である釈迦が亡くなるとき、「これから私たちは何を頼って生きていけばいいのでしょうか?」と嘆く弟子に向かって、釈迦はこういいました。
「わしが死んだ後は、自分で考えて自分で決めろ。大事なことはすべて教えた」
「自ら明かりを燈せ=己で指針を持たなければならない」という意味です。
この話には続きがあって釈迦はなお嘆く彼らに対し「道で仏蛇(ぶっだ)に出会ったら、仏蛇を殺せ」と激励したといいます。
「もし何でも知っているという仏蛇(釈迦)に出会ったら、それは本物ではなく誰かに帰依したいという自分の心の弱さが作った幻影なので、すぐにその気持ちを消さねばならない」という意味です。
私たちが「恵まれなかった」とか「ついてなかった」とかついつい思ってしまうのは、人に何かをしてもらうことを無意識に期待してるからかもしれません。
巣くっている依存心を捨てられるかどうか。
やっぱり、日々精進です。

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ヒトは食うだけでは生きていけない

2017.1.25 up

終戦後、どんなに貧しかった時代でも、闇で市場が開かれ、雑誌や映画や様々な娯楽が生まれました。
人生は死ぬまでの暇つぶしであるとよく言われますが、衣食住にプラスαは人生に彩りを与えてくれるものです。
与えられた生を全うし、最後までその人らしく有意義に過ごすためには、皆で過ごす楽しいひとときも生活のスパイスとして欠かせません。
ともづなでは様々な活動や催しを入居者の方たちと楽しめるよう工夫しています。
おヒマがあれば是非遊びにお越しください。

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ほんとうの「入所者保護」とは?

2017.1.14 up

もともと国が社会福祉法人などの非営利法人のみにしか入所施設の運営を許可しなかったのは「入所者保護」が理由でした。
社会福祉事業には第一種社会福祉事業と第二種社会福祉事業があり、入所機能をもつ事業はより利用者保護が重要だということで第一種社会福祉事業に指定されます。2000年を境に介護分野は措置制度ではなくなりましたが、この第一種第二種のくくりは現在も続いています。
ところがその後、規制緩和で、入所施設の運営が民間にも開放され、第一種社会福祉事業とそれ以外の事業の入所施設が混在しているのが現在です。
繰り返しますが、この混在を適切に役割分担していくことが重要となるのです。

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ヒトを突き動かすもの

2017.1.3 up

これまで私を突き動かしてきたものは一言でいえば「危機感」です。
いまあるものは決してあたりまえではない。
「選ばれる」ために常に「危機感」をもって切磋琢磨するからこそ「いいサービス」が生まれていく。
これまで繰り返し述べてきた民間活力の根源の発想が基盤にあるからです。
おそらくですけど、孫正義も柳井正も「これで安泰」とは決して思っていません。
常に危機感をもって事業に取り組んでいると思います。
「危機感」のない環境ではいいサービスは生まれようがないのです。
~ 本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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合理的であること

2016.12.23 up

歴史上、最も合理主義的であったのは織田信長であるといわれます。
彼はあらゆる事柄について
「なぜそうなのか?」 「本当にそうなのか?」
を突き詰めていたといいます。
これまでのやり方を変えることは勇気が要ります。
今のままでいるほうが楽だし、エネルギーを使わなくて済むからです。
~ いいサービスは、いい競争から。
「みなさんこうしています。」
「今までこうしてきました。」
この2つを疑うことを、いつも肝に銘じています。

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