ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

逆境を力に変えて

2019.2.11 up

ピンチの時に人は真価が問われるといいます。
人間なので、不安や怒りや様々な感情で心が折れそうになることもあります。
でもその時こそ、どう振る舞うか、
非は非として認めつつも、成長できるチャンスと捉えて前を向けるか、
が問われていると思います。
後から振り返った時、「あの時は大変だったね」と皆で笑いあえたなら・・・。
確実に一段レベルアップしていることでしょう。

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冬はイヤです。

2019.1.30 up

寒さは、お年寄りの「生きる力」を削いでいきます。
ただでさえ体力が落ちている方は、寒さがそれを加速させます。
インフルエンザや感染症の流行もそれに拍車をかけ、心配のタネは尽きません。
ともづなでお看送りする方の約40%が、12月末~3月末までの実質3ヶ月間でその時を迎えます。
寒さが身にしみます。
早く暖かな春が訪れてくれることを、心の底から願っています。

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交通事故の恐れがあるから車には乗りません?

2019.1.18 up

インフルエンザの流行期に入っています。
近隣の施設等でもチラホラ話を聞くようになりました。
中には、発生しようがしまいが、期間を決めて一切の面会等を謝絶してしまうところもあるそうです。
このような問題に対して、入居施設はどうしても後ろ向きの発想になりがちです。
責任を問われる恐れがあることは、先にその芽を摘んでおこうというわけです。
そうしてしまえばラクかもしれませんが、それも何か違うのでは?と感じています。
換気と水分摂取と手洗いと、出来る範囲で予防に努めつつ、なんとか冬を乗り切れればと考えています。

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トラブルを未然に防ぐ

2018.12.28 up

要介護高齢者はそもそも虚弱ですから、心身の状態は24時間刻々と変化します。
その変化に対して、どう対処するかは事業者としての見せどころです。
ご家族としては「ホームに預ける」という選択をした時点で、ある程度は信頼関係にコミットして委ねていると思います。
あまりにも頻回にご家族に連絡したり、また手を煩わせたりであれば何のためにホーム預けたのかということになります。
かといって、ご家族の意向を汲むことなく、事象に勝手に対処していけば、たとえそれが良かれと思ったことでもちょっと違うということになります。
事業者として一番楽なのは、不都合なことは「丸投げ」することかもしれませんが、それだとこちらの存在意義を問われかねません。
ご入居時にご家族にはいつも「ともづなでの生活は、任せたり任せられたりするものではりません」とお話しています。
トラブルを未然に防ぐためには、やはり日頃からのコミュニケーションが大切だと痛感しています。

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よそ行きの顔

2018.12.8 up

介護保険のサービスは大きく、在宅系(デイサービス等)と入居系(ホーム等)に分かれますが、そこでのサービスの在り方は大きく異なると常々感じています。
デイサービスで利用者が見せる顔はいわば「よそ行き」のものです。
朝着てサービスを受け、夕方にはお送りする。
そこは「非日常」であり、よって「終わり」があります。
在宅でヘルパーサービスを受ける場合も、日常の一瞬を切り取ったその瞬間のものです。
終わりがあるものや一瞬のものは「取り繕う」ことも不可能ではありません。
対して「入居系」サービスには「終わり」がありません。
そこは生活であり、ずっと続くものなので、どんなに取り繕っても長続きはしません。
人間ですから、いい時も悪い時もありますし、ましてや高齢ですから自制のタガが外れてワガママや怒りが噴出することもあります。
ご入居されて、しばらくたってから職員を困らせるような言動や行動があると「あ~、慣れてこられたんだな~。ここが生活になったんだな~。」と素直に感じます。
そこで働く私たちは、そのような機微を包括できる「器」を備えなければなりません。
そして、「どんな生活を送っているか」が見えにくいからこそ、ご家族や地域に開かれた環境の整備に努めなければならないと感じています。

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売り手市場とキャリア形成

2018.10.28 up

私が最初に就職したのは、当時比較的規模の大きな準公務員扱いの病院でした。
(ちなみに現在、その病院は民営化されダウンサイズされているようです)
働いて1週間で思ったことは「一生、この歯車の一員でいいんだろうか」ということでした。
体系が完全に出来上がっており、自分の仕事が「言われたことを言われたとおりする」こと以上でも以下でもないと感じてしまったのです。
次に就職したのは規模でいえば以前の5分の1以下で、まだ体系が出来ていないところでした。
そこで「体系をつくる」ところから関われたことが、現在の礎になっていると感じています。
現代の就活売り手市場での「大企業志向」「安定志向」「権利志向」を見るたびに思います。
やり方を根底から覆すようなイノベーションを起こせるのは若い力です。
そのためには、経営層(資源を動かせる人)と直に接せられることや、既存の方法に異を唱えられるような環境の方が近道です。
人生に安定・安泰なんてありません。
不安定だからこそイノベーションが生まれ、結果、「権利」もついてきます。
若い人には、大手であることや残業の少なさという観点だけでなく、自身の「キャリア形成」という観点から就職活動してほしいと切に願います。
(最初の就職で一生が決まるなんてことは絶対にないのでご安心を!)

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ブライト企業とユースエール企業の認定

2018.10.13 up

●ブライト企業
働くヒトがいきいきと輝き、安心して働き続けられる企業として熊本県から認定を受けました。
●ユースエール企業
若者の採用・育成に積極的で雇用管理状況が優良な中小企業として熊本労働局から認定を受けました。
これを糧にこれからも頑張ります!!

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達観する力

2018.9.29 up

先日、女優の樹木希林さんがお亡くなりになりました。
もちろんそこに至る詳細な経緯を私たちは知る由もありませんが、亡くなる直前までの映像をテレビで拝見すると、何とも引き込まれてしまいます。
一言でいえば「美しさ」。
思うままにならないことや、環境の変化や、ヒトの喜怒哀楽や、そういったこの世のあらゆることを受け入れ、自分のすべきことを最後までまっとうする。
そして、最期まで気負わず、慌てず、なにより人生を楽しむ。
その表情、語り口、ユーモア、その一挙手一投足からそれが垣間見えた気がします。
すべてに達観したヒトだけが持ち得る「神々しさ」のようなものでしょうか。
そういえば、先日読んだ出口治明さんの本にこんな一節がありました。
人生をムダにしたければ、この3つをどうぞ。
愚痴を言う。
他人を妬む。
誰かに評価してほしいと思う。
・・・やっぱり、日々精進です。

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時間を共有すること

2018.9.15 up

ともづなは生活の場なので、「明るく、開放的」というキーワードは大切です。
閉鎖的でなく、常に人が出入りしやすい環境のために、原則日中は各建物の正面玄関を開放しています(*注)。
しかし逆にいえば、認知症の方や情緒不安定な方がそこから出ていくリスクもはらんでいるということになります。
(私たちの業界ではこれを「離設」と呼びます)
「出て行くからその対策として鍵を閉める」
これだと生活の場としての観点を無視した旧来の病院や施設と同じです。
それは、こちら側の都合だけを考慮した対応とも言えます。
私たちの仕事は入居者と一緒にいること。
一緒にいるとは前提としてみておく (気にかけておく) ということです。
(これがなかなか大変ですけど・・・)
上記のような論点に加えて、防犯上の論点(不審者の侵入等)や消防法上の論点(緊急時の脱出を妨げない)も考慮せねばならず、つまりどうすべきかという明確な答えがあるわけではありません。
ただ、私たちの仕事は「 時間を共有すること 」であり「作業を終わらせる」ことではない。
ここだけは、こだわるべきところだと思っています。
*注 センサーや誘導表示などで事故防止の工夫は行っています

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マネージャーはつらいよ

2018.8.31 up

先日NHKのテレビで、働き方改革がかえって管理職(マネージャー)の負担となっている現状のリポートがありました。
部下たちの働く時間が制限される中で、そのサポートや補足、果ては肩代わりまでしてる内容でした。
通常、組織に属する人は、その組織の目的に照らして「自分が何を成すか」の役割を与えられ、それを遂行します。
しかしマネージャーは「自分が何を成したか」を問われていいるわけではありません。
自分以外の人間をいかにコーディネートしてその目的を果たすかが問われているのです(だからこそ「管理職」=マネージャー)。
端的にいって、自分以外の人間は自分ではないのでめんどくさい。
相手も人格を有したパーソナリティですから、理解して納得しなければ、こちらの思う通り動きません。
つまり、それをさせれてないのであれば、「相手のせいではなくこちらのせい」くらいの気持ちを持っておかなければならないということです。
組織マネジメントが100%完璧になることはありえません。
次から次に襲ってくる問題に対してどう立ち居振る舞うか?
組織もヒトも、信頼を積み上げていくことは一朝一夕には成しえないことをいつも感じています。

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