映画やテレビドラマで終幕に流されるものをエンドロールと呼ぶそうです。
多くの場合、テーマ曲をバックに、オープニングから終幕に至るまでの経過をまとめたダイジェストが流れ、ドラマのエンディングに彩りと感慨を与えます。
私たちの行っている「看取り」はこれに似ています。
御縁あっての出会いから、やがて生活を共にし、時間を共有することで人間的な関係性ができてきます。生活なので、いいことも悪いことも困難なことも様々おこります。
最期を迎えた時には、「あんなこともあったね」「こんなこともあったね」「やっとお迎えがみえましたね」と心から言えること。死は敗北ではなく、「楽になりましたね」と思える感覚。
最期のお迎えの時、私たちの胸にはそんな様々な想い出が去来し、静かなエンディングテーマとともに走馬灯のように蘇るのです。