ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

それでも食べさせたい、それでも歩かせたい。

2018.5.2 up

施設運営にリスクはつきものです。
そもそも平均介護度3.8の方々は、食べることひとつ、排泄することひとつ、あらゆることにリスクがついて回ります。
なるべく安全を損なわない方法や環境を追い求めるのは事業者として当然ですが、しかし「絶対」はありません。
昨今は、施設内での事故に対して訴訟等も多くあると聞きます。
利用する側の権利意識が育ってきたことは、介護保険が育ってきたこととリンクしたことで悪いことではないと思います。
(福祉の時代には、利用する側は「お世話になってる」感覚が強いものでした)
しかし、同時に権利だけが肥大化していくことにも注意は払われなければならないと思います。
(でなければ、事業者は怖くて高齢者の方々をお預かりすることもできません)
「立ち上がって危ないから縛る」
「徘徊するから鍵をかける」
「誤嚥してあぶないから、口から食べさせない」etc
ともづなでは 旧来の福祉や老人医療が当たり前に行ってきたことに対するアンチテーゼを考え方の基軸にしています。
「事故を起こす可能性があるからクルマを運転しない」という考え方はやはり違うと思うからです。
「なるべく使うこと」と「それに伴うリスク」は表裏一体です。
施設での起こりうるリスクについて、ご家族をはじめとするステークホルダーの方々に、折を見てはお話しするよう心がけています。

カテゴリー:介護のほんとのこと

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