東京医科大学の不正入試問題を契機に、女性(女性医師)の働き方が議論になっています。
働き方を改革するということは、端的にサービスを提供する時間を制限するということです。
もちろん、一人ではなくチームでそれを提供すればいいのですが、これからの世の中は「提供者」が圧倒的に不足する前提があるため、それも容易ではありません。
しかし、私たちはサービスの受け手の立場になったときは、相手の働き方改革を無視して、こちらの権利を主張してしまいがちになります。
先生は夜中でもいやな顔せず診てくれるのが当たり前。
宅急便は指定した時間に持ってきてくれるのが当たり前。
病院や介護施設は盆正月もいつも通りしてくれるのが当たり前 etc
当然ですがこれらの要望を満たすためには、そこに相当量の「貴重な労働力」を確保しなければなりません。
提供者側には、時代の前提に応じつつ、サービス水準を低下させないオペレーションの構築が求められます。
一方でサービスの受け手側にも、
①提供するサービスの価値を時間ではなく成果ではかること
②世の中の前提を理解し、譲歩できるところは譲歩するこころをもつこと
そのうえでサービスを取捨選択する審美眼を養うことが必要なのかも知れません。