ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

しなくなれば、だんだんできなくなる

2017.10.24 up

昨今は介護費用の高騰を背景にして、それを未然に防ぐ「自立支援」に関しての議論が盛んです。
もちろん、できるだけ要介護状態にならないようにするのは大切なことですが、要介護状態前の自立支援と要介護状態後の自立支援では根本的に意味合いが異なる点も忘れてはなりません。
要介護状態後の自立支援はdisuse(廃用)の防止であるといえます。
その動作を10とした時に、自力で5はそれを成せるとします。日常的にその動作をおこなうとき、5は自力でやってもらい、残りの5を介助するのが、正しい介護です。
意欲が下がっているような方については、能力的には5を成せても、実生活の場面ではそれを発揮するに至らないことが多々あります。
そのようなときは5の介助から5の自発運動を引き出すのが、一歩上の自立支援介助です。
「しないこと」と「できないこと」。
この違いを意識していくことが、要介護状態後の自立支援であるといえます。

カテゴリー:介護のほんとのこと

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