ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

菊池在宅ドクターネット

2017.4.14 up

昨日、菊池郡市医師会立病院で、菊池郡市医師会の「菊池在宅ドクターネット」に関する勉強会に参加させていただきました。
これは、誰もが安心して在宅医療を受けられるように医師会が始めた取り組みで、訪問診療を行う機関のネットワークのことです。
まだ始まったばかりですが、非常に実りある勉強会でした。
ともづなでは、開設3年4か月で約20数件いわゆる「看取り」を行いました。
50年前には在宅での死が90㌫を占めていたものが、現在では90㌫以上が病院で亡くなっているという現状があります。
増え続ける医療費の問題とともに近年、過剰な延命に対して問題提起がなされるようになりました。
私たちは最初から「看取り」をやろうと意気込んでホーム運営を始めたわけではありません。
ともづなはあくまでも「生活の場」です。
しかし、2年3年と時がたつうちに、高齢の方は「その時」に向かっていかれます。
何年かの生活で様々な想いでを刻んできたこのホームで、安らかな最期を迎えてほしい。
家族と、職員と、皆が望む形を求めたら、自然と今の形になりました。
20数件のケースのうちで、ご家族とトラブルになったようなケースは一度もありません。
ありがたいことに皆さんから感謝の言葉をいただき、ご本人様が亡くなられたあともお付き合いさせていただいたりしています。
私たちなりに分析すると、それは「生活を共にした」時間があったからだと考えています。
迷いや葛藤を抱えたご家族も、時間の経過とともに少しづつ、それを受け入れ、準備ができていくのだと思います。
当然のことながら、それを行っていくためには私たちだけでは不可能で、どうしても在宅医の先生方のお力をいただかなければなりません。
このようなネットワークがあれば本当に心強いですし、今後この取り組みが広がっていくことを切に望みます。

カテゴリー:介護のほんとのこと

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