ともづなのブログ

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施設長日記「介護のほんとのこと」

director's diary

依存心

2017.2.7 up

釈迦の最期は「自燈明」という逸話で語られます。
開祖である釈迦が亡くなるとき、「これから私たちは何を頼って生きていけばいいのでしょうか?」と嘆く弟子に向かって、釈迦はこういいました。
「わしが死んだ後は、自分で考えて自分で決めろ。大事なことはすべて教えた」
「自ら明かりを燈せ=己で指針を持たなければならない」という意味です。
この話には続きがあって釈迦はなお嘆く彼らに対し「道で仏蛇(ぶっだ)に出会ったら、仏蛇を殺せ」と激励したといいます。
「もし何でも知っているという仏蛇(釈迦)に出会ったら、それは本物ではなく誰かに帰依したいという自分の心の弱さが作った幻影なので、すぐにその気持ちを消さねばならない」という意味です。
私たちが「恵まれなかった」とか「ついてなかった」とかついつい思ってしまうのは、人に何かをしてもらうことを無意識に期待してるからかもしれません。
巣くっている依存心を捨てられるかどうか。
やっぱり、日々精進です。

カテゴリー:介護のほんとのこと

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